ホンダは、スマートフォン向けインターナビ関連アプリ「インターナビ・リンク」と「ホンダ モト・リンク」について、防災・減災に役立つ機能を強化すると発表した。
今回、津波警報・注意報の通知機能や安否確認システムを強化するとともに、避難地点までの距離や徒歩での所要時間、経路が分かる「逃げ地図」表示機能を追加。3月末より提供を開始する。
津波警報・注意報の通知機能では、気象庁より発表があった場合、該当地域にいる可能性があるユーザーのスマートフォンへ警報・注意報の発令を通知する。従来はアプリ起動中のみの通知だったが、起動していない状態でもスマートフォンへ通知できるようになる。さらに、通知対象となる地域の範囲も拡大する。
逃げ地図(徒歩用)では、津波警報・注意報の通知後に「逃げ地図連携」ボタンを表示。ボタンをタッチすることで、現在地から徒歩で、どの避難地点にどの経路で行けば最も早く到達できるのかが、地図上の道路の色分けにより分かる逃げ地図を表示する。平常時でも逃げ地図は見ることができる。
逃げ地図は、日建設計のボランティア部が、現地の人々と一緒に避難地点や所要時間を設定し、手作業で地図上にまとめたもの。宮城県・岩手県・神奈川県内合計7地域の逃げ地図がインターナビ関連アプリに登録される。津波警報・注意報がその7地域のいずれかに発令され、さらに対象会員がその地域にいる可能性がある場合、逃げ地図連携ボタンが表示される。
安否確認システムでは、津波警報・注意報対象地域にユーザーがいる可能性がある場合、事前に登録しておいた家族などのメールアドレスに自動で位置情報を送信。メール受信者は、パソコンまたはスマートフォン・携帯電話用サイトの地図画面で対象ユーザーの位置確認ができる。さらに、対象ユーザーがアプリやカーナビで送信操作を行うことで、安否情報を伝えることも可能。従来、震度5弱以上の地震には対応していたが、今回、新たに津波警報・注意報にも対応した。