BASFジャパン smart forvision プロジェクト…ダイムラーとの共同開発

自動車 ビジネス 企業動向
smart forvision
smart forvision 全 6 枚 拡大写真

BASFジャパンは東京国際フォーラムにおいて、BASFの幅広いイノベーションを伝える“We create chemistry ワールドツアー Marketplace of Innovation”を開催。その会場に『smart forvision』を展示した。

このsmart forvisionはダイムラーとBASFの共同開発になるモデルで、2011年のフランクフルトモーターショーで公開された。

スマートをベースとし、将来を見据えた電気自動車としてどういった技術を盛り込めるかをコンセプトに、「軽量化と、バッテリーに貯めたエネルギーを効率的に使うことを重点に開発したモデルです」と話すのはBASFジャパン研究開発室の山下秀樹さん。BASFの技術を搭載していない、同サイズ、同重量のクルマと比較し走行距離を20%伸ばすことが目標とされた。

BASFからは、「太陽電池や室内の照明の他、どこが軽量化できるか、どこをプラスチック材料に変えるかをBASFが提案をし、ダイムラーと共に、このコンセプトカーを作り上げて行ったのです」と述べる。

このsmart forvisionには、多くのBASFの新技術が搭載されている。そのうち車載用として初の試みが5つあると山下さんはいう。「オールプラスチックホイール。ルーフに施している透明有機ソーラーパネル。そして、室内側の有機EL照明。シートなどに使われている高機能性発泡体。最後に赤外線反射フィルム。これは選択的に赤外線を反射するフィルムという意味で初めての試みです」

山下さんは、このプロジェクトを始めるにあたり、「BASFのグローバル・オートモーティブ・ステアリングコミッティー、プレジデントレベルが集まり、それぞれBASFの中の11の事業部と機能ユニットをつなぎました。そして、総勢100名以上のチームを編成し、ひとつの企業としての価値を高めることができたと思っています」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 日産 リーフ 新型を発表、第3世代は航続600km超のクロスオーバーEV
  3. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  4. サブコンが再評価される理由と純正ECU時代の新常識~カスタムHOW TO~
  5. 日産 リーフ 新型の価格を予想する!…ベースは400万円台前半か
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る