フォルクスワーゲンの米国法人、フォルクスワーゲンオブアメリカは3月1日、2月の新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は2月としては1973年以来、過去最高の3万1456台。前年同月比は2.9%増と、30か月連続で前年実績を上回った。
好調な販売が続いていた北米専用セダン、新型『パサート』が失速。同車は2月、7352台を売り上げた。前年同月比は8%減と、マイナスに転じている。
パサートを台数で上回ったが、『ジェッタセダン』で1万0398台。しかし、前年同月比は11.1%減と、2か月連続で前年実績を割り込んだ。2012年6月に現地発売された『ザ・ビートル』は2991台。前年同月比は129.5%増と、良好な立ち上がりを見せる。
また、欧州で新型が発表されたばかりの『ゴルフ』シリーズも、先代モデルが引き続き人気。2月は、前年同月比44.1%増の1720台を売り上げた。追加設定された高性能モデル、「ゴルフR」は262台を登録する。
SUV系では、『ティグアン』が2533台を売り上げ、前年同月比は11.1%増と、2か月ぶりに増加。『トゥアレグ』は15.6%増の836台と好調を維持。クライスラーグループからOEM供給を受けるミニバン、『ルータン』は35.7%減の424台と、2か月連続で前年実績を下回った。
フォルクスワーゲンの2013年1-2月米国新車販売は、前年同期比4.7%増の6万0474台。フォルクスワーゲンオブアメリカのジョナサン・ブラウニング社長兼CEOは、「2月の販売結果と30か月連続の前年実績超えという事実は、フォルクスワーゲンの商品に対する顧客の関心が増している証」とコメントしている。