【MINI ペースマン 試乗】カントリーマンとは一線画す…諸星陽一

試乗記 輸入車
MINI ペースマン
MINI ペースマン 全 13 枚 拡大写真

MINIシリーズ7番目のモデルとして登場した『ペースマン』は、4ドアハッチバックの『カントリーマン』をベースとした2ドアモデル。

【画像全13枚】

ただ2ドアにしただけではなく、ルーフやサイドウインドウ、テールランプなどのデザインを変更し、クーペのテイストを強調したモデルとなっている。

今回のペースマンには4WDモデルも用意されているが、試乗車は残念ながらFF。試乗グレードはクーパーSで、搭載されるエンジンは1.6Lのターボ、最高出力は184馬力。ミッションは6ATだったが、6MTのチョイスも可能となっている。

エンジンは低速からトルクのあるタイプだが、2800回転あたりからはグッとひと山盛り上がる感覚を味わえる。気をつけていないとわかりにくいが、慣れてくると見つけられる。ここがわかると運転がさらに楽しくなってくる。

サスペンションの設定は硬すぎず、柔らかすぎずいい。カントリーマンよりは車高も下がっているので、硬めのセッティングとなるはずなのだが、まったくそうした印象を感じることはない。しっかりと動きつつ、決まるところはピシッと決まるセッティングだ。

あまりワインディングのような場所を試乗することはできなかったが、ハンドリングはシャープで素直なもの。ミニのハンドリングを表すのに「ゴーカートフィーリング」という言葉が使われることが多いが、じつは先日ロータス『エキシージ』に乗ってしまったので、正直あまり“ゴーカート感”を味わうことはできなかった。

とはいえ、普通のセダンやミニバンなどから乗り換えたら、その楽しさは言うところなしのはず。クルマそのものの乗り味はもちろん、インテリアのスイッチやメーターなどあらゆる部分が、ワクワク感を演出する設定となっているのがミニのすごいところだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. BMWが24車種4万台をリコール…濡れると火災のおそれ
  2. 日産『ティアナ』新型、HUAWEIの最新コックピット搭載で約310万円から…広州モーターショー2025
  3. 4ロータリーエンジン搭載!マッド・マイクの究極RX-3ワゴンを完全再現、ホットウィール『ローニン・ランII』シリーズに大注目PR
  4. トヨタ『スープラ』1000台以上をリコール…水が浸入して火災のおそれ
  5. 550馬力のマッスルカー『チャージャー スキャットパック』、4ドアの米国受注開始…6万ドル以下で最強のセダンに
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る