トヨタ自動車が2012年12月に発売した14代目『クラウン』の走行性能を担当した杉本善孝主幹は、「ユーザーの平均年齢がモデルチェンジごとに上がってきているので、アスリートが売れないと若返らない。開発する方としてもアスリートに力を入れてきている」と明かす。
「(12代目の)ゼロクラウンの時にアスリートをだいぶ強化して、平均年齢が2~3歳下がった。そうした強化を毎回繰り返していかないと、そのうち誰も買ってくれないってことが起こりうる可能性がるという、すごい危機感を自分たちも持っている」とも語る。
このため「やはりアスリートは、お客さんにわかりやすい商品じゃないといけないというところがあって、今回は思い切って性能もわかりやすく、アスリートらしくして、お客さんが乗った時にこれがアスリートなんだって感じて頂ける魅力の項目をたくさん用意した」と杉本氏は解説する。
その結果、「先代でもアスリートの比率は増えてきたものの、それでもまだロイヤルの方が多かったが、新型は6対4でアスリートが多くなってきている」という。