気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2013年3月14日付
●TPP交渉7月にも合流、首相あす参加表明、甘利氏担当相に(読売・1面)
●ガソリン14週ぶり値下がり(読売・10面)
●賃上げ、円安効果先取り、自動車など社員士気に配慮(読売・11面)
●日商会頭に三村氏、新日鉄住金相談役(朝日・1面)
●元派遣13人を正社員認定、山口地裁、マツダ側が敗訴(朝日・39面)
●決算公表前に情報入手、投資家ら、20社超,サイト閲覧,株売買で利益、監視委調査(日経・1面)
●二輪車、ミャンマーへ発進、成長市場、ヤマハ発やホンダが販売店(日経・14面)
ひとくちコメント
2013年の春闘がピークを迎えた中で、4年以上前に元派遣社員が訴えた裁判とはいえ、その判決で訴えられた企業が「敗訴」とか「違法」とかの活字が社会面に取り上げられると気になるものである。
山口県防府市のマツダ防府工場の派遣労働者らの雇用形態の是非を巡って争われた訴訟の判決が行われた。きょうの各紙が社会面で「マツダの派遣雇用違法」(読売)などと報じている。
それによると、山口地裁は「(雇用)制度は労働者派遣法に違反する」として、訴えていた元派遣社員15人中13人を正社員と認め、未払い賃金などの支払いを命じる判決を言い渡したという。
実質的な雇用契約が存在したのに不当に雇い止めされたとして20~50代の元派遣社員15人が、マツダに地位確認などを求めていたもので、派遣社員を一時的に直接雇用する「サポート社員」制度について、労働者派遣法に違反すると判断した。
雇い止めされた派遣社員を派遣先企業の正社員として認めた判決は極めて異例。敗訴したマツダ側は「裁判所に当社の主張が認められなかったことは、遺憾である。今後の対応は、判決内容を検討した上で決定したい」との広報本部のコメントを出している。