【ジュネーブモーターショー13】マクラーレンの新型スーパーカー、P1…価格は1億2000万円超

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マクラーレン P1(ジュネーブモーターショー13)
マクラーレン P1(ジュネーブモーターショー13) 全 25 枚 拡大写真

英国のマクラーレンオートモーティブが3月5日、ジュネーブモーターショー13で初公開した新型スーパーカー、『P1』の市販モデル。同車の価格が判明した。

これは、ジュネーブモーターショー13のプレスカンファレンスにおいて、マクラーレンオートモーティブが明らかにしたもの。同社は、「P1の英国ベース価格は86万6000ポンド(約1億2440万円)。生産台数は世界375台限定」、と公表している。

マクラーレンP1は、『MP4-12C』の上に位置する2シーターミッドシップの新型スーパーカー。シャシーはカーボン製のモノコックで、ミッドシップにMP4-12C と基本を共用する3.8リットルV型8気筒ツインターボエンジンを搭載する。P1用の同エンジンは、最大出力737ps/7500rpm、最大トルク73.4kgm/4000rpmを発生。MP4-12Cの625ps/7500rpm、61.2kgm/3000‐7000rpmに対して、大幅に強化される。

さらにP1には、IPAS(インスタント・パワー・アシスト・システム)を採用。これはF1マシンの運動エネルギー回生システム、KERS(キネティック・エネルギーリカバリー・システム)のノウハウを反映したアイデアで、ハイブリッドの1種だ。

P1では、エンジンに直結する形で、軽量なモーターをレイアウト。このモーターは、最大出力179ps、最大トルク26.5kgmを引き出す。エンジンとモーターを合せたトータル出力は、最大出力916ps、最大トルク91.8kgm。ステアリングホイールのスイッチを操作すれば、このモーターが加速時などに、エンジンのパワーをアシストするシステムとなる。

またP1には、「Eモード」も採用。マクラーレンオートモーティブは、「およそ10kmを、EVのようにゼロエミッション走行できる」と説明する。バッテリーは外部充電にも対応しており、充電は2時間で完了する。

ところでP1は、1990年代に一世を風靡した、マクラーレン『F1』の後継車の役割も担う。P1のパフォーマンスは、0‐100km/h加速3秒以下、最高速350km/h(リミッター作動)。マクラーレンによると、P1の0‐300km/h加速は17秒以下で、マクラーレンF1よりも23%速いという。

マクラーレンF1の発売当時の価格は、日本円で約1億円。P1は価格も性能も、伝説のマクラーレンF1を超えるスーパーな存在といえそうだ。

《森脇稔》

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