京福電鉄、嵐山駅を全面リニューアル「改札口のない駅」

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京福電気鉄道は、嵐山線・嵐山駅をリニューアルしたと発表した。

京都・四条大宮と嵯峨・嵐山を結び、天龍寺・金閣寺・龍安寺・御室仁和寺の4つの世界文化遺産を沿線に持つ嵐山線のうち、嵐山駅を2011年12月から改修工事を実施してきたが、ホーム、駅窓口などの整備が完了、供用を開始した。

嵐山駅のリニューアルのテーマは「安全で、お客様が使いやすい駅づくり」。嵐山のまちと嵐電を仕切っていた改札口ゲートを撤去し「改札口のない駅」とした。駅施設を「電停のあるまち」ととらえ、誰でも自由に行き来ができ、どこからでも入れる構造とした。嵯峨・嵐山地域の沿線や近隣住民と「ともに生きていく」という、嵐電の基本姿勢を表現した、新しい駅を目指す。

駅施設の改修では、ホームの嵩上げを行い、電車との段差を緩和した。ホーム面も全体のつぎはぎ、がたつきを無くし、点字誘導タイルを全ホームに設置するなど、バリアフリー基準に適合するよう整備した。

降雨時など、乗客が濡れないよう、ホーム上屋の新設・延長を施した。ホームの照明には、全てLEDの灯器を使用し環境に配慮した。

また、嵐電初となる「高額紙幣対応」、「タッチパネル式」、「企画乗車券発売機能」、「多言語(8カ国語)対応」を備えた券売機の導入した。

ホーム内案内表示も改善した。42インチ液晶ディスプレイを中央ホーム頭上に設置し、よりタイムリーでわかりやすい情報を提供していく。駅サービス機能を向上するため、従来の駅務室とインフォメーションコーナーを統合した。

駅のホームとコンコースに分断されていたトイレをコンコースに集約した。老朽化していたホーム上のトイレは廃止し、コンコース女性用トイレはブースを2倍に増やした。

このほか、「嵐山温泉『駅の足湯』」も整備した。足湯から楽しめる景観を広げるための改修、設備改修を実施した。

《レスポンス編集部》

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