【IAAE 13】真っ黒なタイヤにも個性を…業界初、LACのタイヤプリンター

自動車 ビジネス 国内マーケット
LAC タイヤプリンター(IAAE 13)
LAC タイヤプリンター(IAAE 13) 全 8 枚 拡大写真

昨年の国際オートアフターマーケットEXPO(IAAE)で“世界初”を銘打って発表された、「タイヤプリンター」。開発したのは、東京・町田に拠点を構えるLACで、ガラスのボトルやガスボンベ、自動車用ボディなど、さまざまな形状・素材のものにプリントする技術を得意とする。

このタイヤプリンターも発表直後からテレビや雑誌などに取り上げられ、話題を博したが、2012年の年末頃から本格的な営業活動を開始。すでに全国で8台を納品したという。

プリントにはインクジェット方式を採用、タイヤに定着できる特殊な成分を配合したラバー専用塗料を使用する。印刷用ヘッドノズルは特許取得済みで、プリント用のコントローラー一式も特許申請中だという。

開発の経緯について説明担当者に聞くと、「当社の社長はもともと技術屋で、10年以上前からタイヤにプリンターするアイディアを温めていた。が、タイヤの持っている特性に合った耐久性のある塗料と、定着できるように吹き付けるノズル技術など、研究開発に時間を要した」と説明する。

販売形態は、タイヤを載せる回転テーブル、そしてプリント機材およびコントローラーで標準価格は230万円。付随して必要なのは、PCおよび画像加工用ソフトの「Photoshop」、エアコンプレッサー、そしてタイヤを暖めながら施工する必要があるのでタイヤ用ヒーター。

Photoshopを使ったデータの加工や使用方法についてのレクチャーについてはLACが研修をおこない、サポートするという。また、海外からも引き合いは多数来ているそうで、「昨年は(カスタマイズイベントの)SEMAショーにもブースを出したが、クレイジーと言われて大受けだった。現在は海外にも代理店を置いて営業活動を強化している」と説明した。

この新種プリンターの登場で、ながらく黒一色だったタイヤにカスタマイズ文化の花が咲くか、興味深いところだ。

《北島友和》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ベントレー史上最大のデザイン革命」初のコンセプトEVは、全長5m超えの3名乗りクーペ
  2. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
  3. まさに水上のスポーツカー!ブラバスの「電動ジェットボード」登場、世界77台限定で340万円
  4. 「鈴鹿8耐」最注目のヤマハ車は完全新作の『YZF-R9』! 150万円を切るなら「ブレイクの予感」しかない
  5. レクサス『LBX MORIZO RR』、イエロー映える限定車「Original Edition」価格は730万円
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る