15日午後3時ごろ、埼玉県小川町内にある民家敷地内の駐車場で、車の車内に長時間放置されていた幼児2人が熱中症で死亡する事故が起きた。父母がそれぞれ「相手が保育園に連れて行く」と勘違いし、そのまま別の車で出勤していたという。
埼玉県警・小川署によると、現場は小川町上横田付近。午後3時ごろに「車の中で子供がぐったりしていて意識がない」と消防に通報が寄せられた。
乗用車の後部座席に設置されたチャイルドシートには2歳の男児と1歳の女児が着座しており、ドクターヘリで病院へ搬送されたが、2人とも死亡していることが病院到着直後に確認された。
幼児2人については、同日午前9時30分ごろ乗用車のチャイルドシートに乗せられたが、父親は「母親が保育園に連れて行く」と、母親は「父親が連れて行く」とそれぞれ思い込み、2人とも別の車に乗って出勤。幼児2人は約5時間30分に渡って放置されていたとみられる。
警察では幼児2人は熱中症で死亡したものとみて、2人から重過失致死などの容疑で事情を聞くとともに、事故発生の経緯を詳しく調べている。