【NASCARスプリントカップ 第4戦】トヨタ、カイル・ブッシュはシボレーにあと一歩及ばず2位

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首位争いを展開したが惜しくも2位に終わったカイル・ブッシュ(#18)
首位争いを展開したが惜しくも2位に終わったカイル・ブッシュ(#18) 全 2 枚 拡大写真

3月17日、米テネシー州のブリストル・モーター・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第4戦「Food City 500」が開催された。

ブリストルは1周が0.533マイル(約860m)と短く、新型車両Gen-6でのショートオーバル初レースとなる。開幕からの3戦で、シリーズを争う3メーカーが勝利を分け合っている今シーズン、初ショートオーバル戦での戦いに注目が集まった。

このブリストルはカイル・ブッシュが得意としており、これまでにカップ・シリーズ戦で5勝。2010年の8月には同一週に行われたトップ3カテゴリーを完全制覇するという快挙を成し遂げている。

15日正午からの練習走行を経て、午後3時40分より予選開始。カイル・ブッシュがブリストルでは自身初となるポールポジションを獲得。デニー・ハムリンが3番手。ハムリンまでの上位3台は、10年ぶりのコースレコード更新となった。4番手にブライアン・ヴィッカーズ、9番手にマーティン・トゥルークス・Jr.、前戦ラスベガスで今季初勝利を挙げたマット・ケンゼスが12番手で続き、12台の“トヨタ カムリ"が決勝へと進んだ。

Ky.ブッシュは16日に2度実施された練習走行の双方でもトップタイムをマーク。その後出場したネイションワイド・シリーズ戦も制し、カップ・シリーズ戦の決勝に期待がかかった。

17日曇天の下、午後1時14分に500周(266.5マイル:約430km)して競われる決勝レースがスタート。ポールポジションを獲得し、最前列アウト側を選択したKy.ブッシュは、好スタートを切り序盤戦をリード。しかし、54周目に発生した2度目のイエローコーション時のピットでスピード違反を取られ、33位に後退。代わってハムリンが首位に立ち、前半戦を支配した。

ショートオーバル故に周回遅れが多く発生し、追い抜きも難しいコースながら、徐々にポジションを戻していったKy.ブッシュは、157周目の4度目のイエローコーション下でのピット時、ほとんどの車両が4本タイヤ交換を選択する中で2本交換を選択。ハムリンに続く2位へと一気に11も順位を上げて見せた。

レース中盤には、ハムリン、Ky.ブッシュのチームメイトであるケンゼスも好ピットに助けられ首位を奪取。ケンゼスは85周にわたってレースをリードし、その後も首位争いを繰り広げたが、2位走行中の390周目、首位を走行していたジェフ・ゴードン(シボレー)がバランスを崩し、壁にヒット。そのすぐ後方にいたケンゼスは避けきれず、ゴードンに追突し、レースを終えることとなってしまった。

レースは10度目のイエローコーションの後、残り40周で再スタート。Ky.ブッシュが3位、ハムリンが4位、クリント・ボウヤーが5位というポジションでの再スタートとなったが、アウト側2列目のハムリンは、スタートダッシュを失敗した前の車両に詰まり5位に後退。Ky.ブッシュとボウヤーがライバルと激しく順位を入れ替えながらの2位争いを展開した。

その後方で6位を争っていたハムリンは、残り10周を切ったところでタイヤのパンクに見舞われ壁に接触。コーションは出ず、大きくポジションダウン。2位争いを制したKy.ブッシュは首位を追ったが届かず、そのまま2位でフィニッシュ。ボウヤーは6位。周回遅れになるも終盤追い上げたヴィッカーズが8位でチェッカーを受けた。

次戦第5戦は3月24日、米カリフォルニア州フォンタナのオートクラブ・スピードウェイで行われる。

■第4戦 Food City 500 決勝結果
1位:ケイシー・ケイン シボレー
2位:カイル・ブッシュ トヨタ
3位:ブラッド・ケゼロウスキー フォード
4位:カート・ブッシュ シボレー
5位:クリント・ボウヤー トヨタ
6位:デイル・アーンハート・Jr. シボレー

■ドライバーズポイント
1位:ブラッド・ケゼロウスキー フォード 166P
2位:デイル・アーンハート・Jr. シボレー 157P
3位:ジミー・ジョンソン シボレー 151P
4位:クリント・ボウヤー トヨタ 128P
5位:グレッグ・ビッフル フォード 126P
6位:デニー・ハムリン トヨタ 125P

■マニュファクチャラーズポイント
1位:シボレー 30P
2位:トヨタ 25P
3位:フォード 21P

《纐纈敏也@DAYS》

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