【スズキ スペーシア 試乗】花粉症の人にぜひとも薦めたい!? エコスペシャルなミニミニバン…青山尚暉

試乗記 国産車
スペーシア
スペーシア 全 21 枚 拡大写真

軽自動車カテゴリーでイチバン人気なのがミニミニバンとも呼べる容量系だ。その最新モデルがスズキ『パレット』の2代目、後継車と言える『スペーシア』。

【画像全21枚】

エンジン、CVTなどのパワーパッケージ、プラットフォーム前半は最新の『ワゴンR』譲り。『タント』とは違い両側スライドドアを備え、パワースライドドア の開閉をボタンひとつで行えるワンアクションパワースライド ドア機構、後席スライドドア部のサンシェードは軽自動車初採用の装備となる。

今、このカテゴリーで最強の人気を誇るのは『N BOX』だが、スペーシアは室内がただスペーシィなだけでなく、クラス最高の燃費性能で圧倒。何しろJC08モード燃費は全高や車重で不利なこのクラスにして、最大90kgの軽量化や、『ワゴンR』から採用されたスズキグリーンテクノロジー(走りながら発電するエネチャージ、時速13km/h以下で停止する新アイドリングストップなど) 、各部フリクションの低減などによってNAモデルでクラス最 上の29.0km/リットルを誇る(ターボは26.0km/リットル )。

そんな『スペーシア』でこの時期注目すべき装備が、2カ所に設置された薄型ティッシュボックス用ポケット。ひとつ目は助手席前にあり、インパネトレイ上面からシュッと取り出せる。しかも運転席側から取り出す前提で、ワイヤの工夫によって横から取り出してもティッシュが破れない。さらにフロントオーバーヘッドコンソールも薄型ティッシュボックスがぴったり入るサイズ。ティッシュボックスの置き場に困らず、必要なときにサッとティッシュを取り出せるからスマートかつ便利だ。しかも助手席前側はオプションのユーティリティーボックスを付けることでごみ箱になるから、鼻をかんだティッシュの捨て場所にも困らない!花粉症の人にはこれ以上ない配慮だろう。

荷室は開口地上高550mmと『タント』より低く、後席を格納すれば幅885mm、フロア奥行き1340mmもの広大なフラットスペースが出現。アクセサリーで27インチの自転車や大型犬などのペットを乗せる際にフロアの汚れとリヤバンパーのキズ付きを防いでくれるラゲッジマット(バンパーカバー付き)も用意されている (ペットキャリアや後席用ペットクリーンカバーもある!)。

ただし、運転席側の後席を格納する場合、運転席をけっこう前出ししなければならず、身長172cmのボクだと適切なドラポジは 取れない。助手席側で生きるアレンジだ。

そんなスペーシィで犬にも優しい『スペーシア』の走りは、NAモデルなら必要十分な動力性能とまずまず快適な乗り心地が好ましい 。カーブでも自然な挙動を示し、腰高さを感じにくい点も美点と言える。

一方、ターボモデルの動力性能はダウンサイザーのファーストカーとしても納得しやすい余裕がある。ただし、キビキビした走りを狙っているのか、乗り心地は硬め。路面によっては跳ねるようなタッチを示したり、カーブに勢い良く進入するとパワーがあるぶん、NAモデルよりロールが深く感じることもあった。もう少しストローク感ある乗り心地が望ましいと思う。

なお、今回は迫力満点の『N BOX』とくらべちょっと地味な印象もある標準車のNA、ターボの2WD、4DWのみの発売。『N BOX』や『タントカスタム』と直接対決できる精悍な顔つきを備える、スペーシアの真打ちと言える(!?)SW(エアロ系)は今夏に加わる予定だ 。

標準車が好みならルーフ、ドアミラー、ホイールを白くペイントした2トーンルーフ仕様がオシャレでオススメ。特にグリーン、ブルーのボディーカラーとのマッチングがいい。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★
ペットフレンドリー度:★★★★

青山尚暉|モータージャーナリスト/ドックライフプロデューサー
自動車雑誌編集者を経て、フリーのモータージャーナリストに。自動車専門誌をはじめ、一般誌、ウェブサイト等に執筆。ペット(犬)、海外旅行関連の書籍、ウェブサイト、ペットとドライブ関連のテレビ番組、イベントも手がける。現在、ドッグライフプロデューサーとしての活動も広げている。

《青山尚暉》

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