新日鉄住金のアクティブサス、近鉄の観光特急「しまかぜ」全車両に採用

鉄道 企業動向
近鉄、観光特急「しまかぜ」
近鉄、観光特急「しまかぜ」 全 2 枚 拡大写真

新日鉄住金は、鉄道車両用の動揺防止制御装置(アクティブサスペンション)が、3月21日から運行開始した近畿日本鉄道の観光特急「しまかぜ」の全車両に採用されたと発表した。

同社のアクティブサスペンションが近畿圏の鉄道で採用されたのは初。また、全車両への搭載は新幹線以外では「しまかぜ」が初めてとなる。

同社が開発したアクティブサスペンションは、鉄道車両の横揺れを低減する。車体に備えられたセンサーで車体の振動を検知、逆方向の力をアクチュエーターで発生させ、振動を打ち消すようにコンピュータで制御する仕組み。ワンランク上の乗り心地を提供する振動制御装置として2001年に営業車として世界で初めて東北新幹線E2系に搭載された。以来、秋田新幹線・山形新幹線のE3系や成田エクスプレス、京成新スカイライナー、小田急ロマンスカーVSE、常磐線新型特急E657系などの特急電車に採用され、高く評価されている。

「しまかぜ」は、大阪・名古屋から伊勢志摩までを走る特急で、専属のアテンダントが乗車し、3列配置の本革シートには電動レッグレストや鉄道車両では日本初採用の腰部エアクッションが装備されるなど、ハイグレードな車内設備が設置されている。また、2階建のカフェテリア車両、和風個室や洋風個室のグループ席車両など、ユニークでゴージャスな車内空間を実現するなど、乗ること自体が楽しみとなる「観光特急」として開発された。

新日鉄住金は、近鉄へこれまで車輪・車軸・連結器などを長年納入した実績があるが、制御装置が採用されるのは、今回が初めて。

《レスポンス編集部》

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