オペルのドイツ・ボーフム工場、閉鎖案を組合が否決

自動車 ビジネス 企業動向
オペル ザフィーラ ツアラー
オペル ザフィーラ ツアラー 全 1 枚 拡大写真

米自動車最大手、GMの欧州部門のオペルは3月21日、ドイツ・ボーフム工場を2016年に閉鎖する案について、労働組合が否決したことを明らかにした。

欧州では信用不安の影響で、各自動車メーカーの新車販売が低迷。オペルも例外ではなく、新車販売が減少。そのためオペルは2012年12月、ドイツのボーフム工場を閉鎖すると発表していた。

ボーフム工場では現在、MPVの『ザフィーラ』を生産中。オペルは2012年6月、ザフィーラの後継車をボーフム工場では組み立てないと発表しており、現行ザフィーラがモデルライフを終える2016年をもって、ボーフム工場の生産ラインを閉鎖する計画。

今回、オペルの主要労働組合、IGメタルは組合員による投票を行い、その結果、ボーフム工場の閉鎖案を否決。これにより、労使間の交渉は打ち切られることになった。

オペルのManfred Gellrichボーフム工場長は、「従業員が魅力的な提示を断ったことに大変失望している」とコメント。この魅力的な提示とは、ボーフム工場を部品工場に変身させ、1200名の雇用を守るという内容を指す。

ボーフム工場の現在の労使契約は、2014年末で失効する。このため同工場は、2016年より前に閉鎖される可能性が出てきた。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  2. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  3. 三菱自動車、国内販売は5期連続増 2025年4~9月期実績
  4. インフィニティは最上位SUV『QX80』にGT-Rエンジン移植、1000馬力超「R-Spec」発表へ…SEMA 2025
  5. トヨタ『ランクル60』に最新V6ツインターボ移植、「ターボトレイルクルーザー」発表へ…SEMA 2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る