【ソウルモーターショー13】世界で好評のヒュンダイデザイン、創造力引き出すプロジェクト…ヒュンダイ・マイ・ベイビー

自動車 ニューモデル モーターショー
ヒュンダイ・マイ・ベイビー(ソウルモーターショー13)
ヒュンダイ・マイ・ベイビー(ソウルモーターショー13) 全 16 枚 拡大写真

ソウルモーターショーで広大なブースを構えたヒュンダイは、その一角に宇宙船をイメージしたディスプレイを設置。そこに2050年を想定した未来デザインのモデルを展示した。

【画像全16枚】

これは『ヒュンダイ・マイ・ベイビー』と呼ばれるプロジェクトの成果。日頃は何かと制約の多いデザインを行っているデザイナーたちに、一切の制約から解き放たれて創造性を最大限に発揮する機会を与えようというプロジェクトだ。4年前=前々回のソウルショーで始まり、今年で3回目となる。

ヒュンダイはソウル郊外ナミヤンの開発本拠地に加え、カリフォルニア、フランクフルト、横浜、中国、インドにデザインス拠点を展開している。そのすべてのデザイナーに、「自分ならこれをやりたい」と提案する機会を提供。各自の提案を審査し、ショーに展示するものが選ばれた。

「制約なし」といっても、テーマはある。今回は「海」、「宇宙」、「ロボット」という3つのカテゴリーを設定。「海」と「宇宙」は前回から継続のテーマだが、「ロボット」は前回の「地上の乗り物」に代わるテーマだ。

プロジェクトの事務局によれば、「ヒュンダイがロボットを開発しようというわけではない。『マイ・ベイビー』は会社の戦略とは関係なく、デザイナーがこんなものを考えてみたいという自分の欲求を具体化する場だ」とのこと。しかも「ロボット」は必ずしも移動の道具でなくともよく、乗用型ロボットやモビルスーツ的なものに加え、「人と共に移動するロボット」というユニークな提案もあった。

それを手掛けたのが、横浜にある日本スタジオに所属する前園哲平氏。彼が提案した『PHONIKA』は、「アンドロイド携帯電話が本当のアンドロイド(人造人間)になったら」という仮説に基づくデザインだ。携帯電話のテレビCMをヒントに、ユーザーと共に移動し、ユーザーの“代役”として機能してくれるロボットを考えた。電気信号で自在に伸縮できる新素材を想定することで、従来の多関節型ロボットとは違うシンプルで伸びやかなフォルムを提案した点も興味深い。

今回も多種多彩な未来を見せてくれた『マイ・ベイビー』。ヒュンダイの量産車のデザインが世界中で高く評価されている昨今だが、その背景にはこうしてデザイナーの創造性を刺激する活動がある。日本メーカーも負けていられないと思うのだが、果たして。

《千葉匠》

千葉匠

千葉匠|デザインジャーナリスト デザインの視点でクルマを斬るジャーナリスト。1954年生まれ。千葉大学工業意匠学科卒業。商用車のデザイナー、カーデザイン専門誌の編集次長を経て88年末よりフリー。「千葉匠」はペンネームで、本名は有元正存(ありもと・まさつぐ)。日本自動車ジャーナリスト協会=AJAJ会員。日本ファッション協会主催のオートカラーアウォードでは審査委員長を務めた。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『セリカ』ついに復活へ、GRスポーツ戦略は3本柱に?
  2. 日産が“超短期開発”を本格導入?…次期『スカイライン』最終デザインをプレビュー!
  3. ホンダ『プレリュード タイプR』始動か!? VTECターボ搭載、330ps超の史上最強クーペ誕生へ
  4. ホンダ『CB400スーパーフォア』価格は99万8800円に、「Eクラッチ」専用モデルとして発売
  5. 次期トヨタ『GRスープラ』はハンマーヘッド顔に!? 450ps級ハイブリッドで2027年登場の可能性
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 警察庁、高齢運転者技能検査を見直しへ 合格者の事故率を追跡調査してみたら…
  2. 日立製作所、製造業向けAIエージェント「品質ナレッジシステム」開発…トラブル対応事例の検索時間を約9割削減
  3. フィジカルAIがもたらす自動車業界の地殻変動とモビリティの未来…博報堂DYホールディングス 執行役員 CAIO 森正弥氏[インタビュー]
  4. FORVIA HELLA、12Vリチウムイオン電池パック発表…鉛蓄電池より約20%軽量化
  5. 【セミナー見逃し配信】※プレミアム・法人会員限定 全固体(半固体)電池の現在地と将来展望~問われる全固体電池ならではの優位性とその価値の再定義~
ランキングをもっと見る