ヤマトグローバルロジスティクスジャパンは、AEO制度の「認定通関業者」として東京税関長から認定され、国際小口貨物(国際宅急便)を取扱う国際フォワーダーとして業界初の認定業者となった。
ヤマトグループでは、2013年9月に、日本最大級の物流ターミナルである「羽田クロノゲート」を竣工する予定で、本格稼動に向け、輸出入貨物に様々な付加価値を付けるサービスを提供するための国際物流機能を強化している。
今回のAEO制度「認定通関業者」認定と、羽田クロノゲートの国際物流機能との相乗効果で、顧客の利便性向上を図る。
AEOは「オーソライズド・エコノミック・オペレーター」の略で、制度は国際物流におけるセキュリティ確保と円滑化の両立を図り、日本の国際競争力を強化するため、貨物のセキュリティ管理と法令遵守の体制が整備された事業者に対し、税関手続の緩和・簡素化策を提供する制度。
認定通関業者や特定保税承認者など、6種類の制度がある。同社は、国際物流における貨物のセキュリティ確保と法令遵守が求められる中、社内体制や業務手順を強化し、2010年6月に保税蔵置場(外国貨物を保管する倉庫等)に関する「特定保税承認者」の承認を受け、その後も、全国17カ所の通関営業所における通関業務などの強化に取り組み、今回、「認定通関業者」に認定された。
認定によって同社を利用する顧客は、AEO制度に基づく高度なセキュリティと法令遵守水準を満たす高品質な国際物流サービスを利用できるとともに、AEO制度に基づく通関などの優遇を受けることができ、国際物流のリードタイム短縮を図ることができる。