【SUPER GT 開幕戦】最後はホンダ勢対決となったGT500、伊沢&小暮組が優勝

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優勝したRAYBRIG HSVの予選日の走り。写真:Honda
優勝したRAYBRIG HSVの予選日の走り。写真:Honda 全 12 枚 拡大写真

SUPER GT開幕戦は7日、岡山国際サーキットで決勝日を迎え、GT500クラスは最終盤のホンダ勢同士のデッドヒートを凌ぎ切った伊沢拓也&小暮卓史組の#100 RAYBRIG HSV-010が優勝を飾った。

天候が心配された日曜日だったが、走行に影響するレベルの雨はレース終了間際に一部区間で降ったのみ。それ以外はパラつく程度で、ほぼドライといえる路面状況で81周の決勝が争われた(フォーメーションラップ1周追加により、当初予定の82周から1周減算)。

途中までは、ポール発進の#23 MOTUL AUTECH GT-R(ロニー・クインタレッリ→柳田真孝/タイヤはミシュラン)の完勝かと思われたレースが、終盤になって大きく動いた。時季外れの低温コンディションのせいか、タイヤ的に厳しくなった#23 GT-Rのリードがみるみる縮まり、ブリヂストンを履くホンダ勢2騎、#100 HSVと#17 KEIHIN HSV-010(金石年弘→塚越広大)との三つ巴の接近戦が展開されることとなったのである。チャンピオンらしい巧さで粘りを見せた柳田だったが、77周目についに首位陥落。そして最終盤は小暮VS塚越、ホンダ勢のデッドヒートに。

GT300クラスのマシン群をかきわけながらの死闘。それを凌ぎ切って、小暮がトップチェッカーを受けた。「最後はダブルヘアピンでGT300のマシンと並んだ時に弾かれてしまい、それで17号車に横に来られて、少し接触してしまいました。(塚越に)ちょっとわるいことをしたかな、とも思いますけど、これもレース。完走(優勝)できてよかったです」と、チーム移籍初戦での勝利を喜んだ。

小暮を新たな相棒として迎えた伊沢は、昨年のこの岡山開幕戦、似たような状況で前の相棒が最後に競り負けた経験をもつ。1年前も自分の仕事を終えて、モニターで戦いを見つめていた伊沢は今日、同じシチュエーションになって「かなり(去年のことを)思い出しました。気持ちわるくなりそうなくらいに(笑)」。でも今年は勝った。小暮を迎えてのダブルエースコンビ結成、次期NSXにバトンを渡すHSV-010でのラストイヤーにチャンピオン獲得を義務づけられたホンダ最強コンビが、最高の船出を果たした。

しかし、伊沢は「勝ったけど、ペースでは17号車に負けていたし、僕たちのクルマが速さで一番という内容ではなかった。もっと改善していかないとチャンピオンにはなれない」と、勝って兜の緒を締める。そして「今年はシーズン開幕前から、絶対にチャンピオンを獲るつもりで臨んでいます」と、目標に向けての決意も語っている。

2位は#17 HSV、3位は#23 GT-R。前日の雨の予選で苦しんだレクサス勢の決勝最上位は、#38 ZENT CERUMO SC430の立川祐路&平手晃平(ブリヂストン)で4位だった。

第2戦はゴールデンウイーク恒例の富士スピードウェイ戦。今年は4月28~29日の日程で開催される。

《遠藤俊幸》

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