三菱重工、中国の陸・舶用エンジンメーカーにKUガスエンジン技術をライセンス

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三菱重工「KU30GSIエンジン」
三菱重工「KU30GSIエンジン」 全 1 枚 拡大写真

三菱重工業は4月10日、中国の陸・舶用エンジンメーカーである中高柴油機重工(ZGPT)にKUガスエンジンの技術を供与することで合意し、ライセンス契約を締結した。

中国でKUガスエンジンの浸透を図りながら、今後、需要の急拡大が見込まれるガス分散電源市場でシェア拡大を目指す。

今回ライセンスする対象は、出力4450kWの「14KU30GSIガスエンジン」で、同機種の事業が軌道に乗った段階で、対象機種を拡大していく予定。

中国では2020年までに5000万kW規模の天然ガス分散電源設備を導入する計画で、設備の国産化を推進しているため、現地での生産が不可欠となっている。

今回の契約締結は、KUガスエンジンの中国での生産拠点を確保することで、ガス分散電源市場への参入を目指す三菱重工と、競争力のあるガスエンジンをラインナップに加えたいZGPTの思いが一致したことで実現した。

ZGPTは2005年に設立された有力専業エンジンメーカー。杭州に拠点を構え、陸・舶用中速ディーゼルエンジンの製造・販売・サービスを手掛けている。三菱重工は2010年11月にZGPTに中速ディーゼルエンジンの技術をライセンス供与するなど、良好な関係を築いてきた。

KUエンジンは、クラス世界最高レベルの発電効率と高い環境性能を持つ三菱重工のベストセラー製品。1986年の初号機投入以来、大規模工場の自家発電用やコージェネレーション、独立系電力事業(IPP)プラントとして国内外で事業を展開、国内ではトップシェア。

三菱重工は今後、中国との良好な関係を維持・発展させ、中国市場でKUエンジンのシェアアップを図る。

《レスポンス編集部》

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