フランスの名門ブランドで、現在はルノー傘下のアルピーヌが3月下旬、2013年のルマン24時間耐久レースなどに参戦する新型マシンとして発表した『N°36 アルピーヌ』。同車のネーミングが、早くも変更された。
これは4月10日、ルノーが明らかにしたもの。N°36 アルピーヌの名称を、アルピーヌ『A450』に変更。今後このアルピーヌA450を、公式ネーミングとして使用していくと発表している。
今回の名称変更は、アルピーヌの伝統に合わせた形。ルノーによると、A450の車名は、1970年代に活躍したアルピーヌのレーシングカー、『A441』、『A442』、『A443』を連想させるネーミング手法だという。
アルピーヌA450は、日産製の「VK45」型をベースにしたV型8気筒ガソリンエンジンを搭載。このユニットは、2008-2009年シーズンのSUPER GTで、日産『GT-R』にも積まれたエンジンだ。N°36 アルピーヌの場合、最大出力500psを発生。車両重量は900kgに抑えられ、最高速330km/hの性能を発揮する。
アルピーヌA450の実戦デビューは4月12-13日、英国シルバーストンで行われる欧州ルマンシリーズの開幕戦。
アルピーヌ社は1956年、フランスに設立。当初はルノー車を改造してモータースポーツに参戦していた。1962年に発表したアルピーヌ『A110』がラリーで大活躍し、アルピーヌの名は一躍有名に。1973年にはルノーの傘下に入り、現在は「ルノースポール」各車を生産している。