【WRC第4戦】ローバト・クビサ「ラリーポルトガルは人生最大のチャレンジ」

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ロバート・クビサ
ロバート・クビサ 全 2 枚 拡大写真

WRCは4月11日、ラリーポルトガルのWRC-2イベントでデビューを飾る元F1ドライバーのロバート・クビサがレースに対する意気込みなどを語った。

ポロのラリー経験がナショナル及びリージョナルでのアスファルトのラリーの幾つかに限定されていることから、先月のカナリア諸島 - ポルトガルが彼にとって初めて砂利上で競った一番最近のレースとなる。

そして330キロメートルに及ぶイベント前のテストの後、彼は目の前にあるタスクを決して甘くは見ていない。

「この週末のチャレンジは、もしそれが最大のものでなければ、自分の人生の中で最も大きなものの一つとなるだろう。そして自分の置かれた状態にとって大きすぎるかもしれないが、このようなチャレンジに挑んで成し遂げることができたら、やり終えた時の満足度は、労力をかけるだけの価値のあるものとなるだろう。」とクビサは語った。

副ドライバーのマセク・バランの同行で、クビサは緩んだ表面のステージでのペース・ノートの使用を取り入れることが、成功を得るために決定的だと語った。

「それは最大のチャレンジであると共に、パフォーマンスにおける最も大きな要素で、80パーセントはノートに依存することになると思う。自分にとっては、それは全てだ。なぜなら自分には限定された経験しかなく、ここの全てのステージは自分にとって目新しいものなので、ペース・ノートは重要だ。」とクビサは付け加えた。

彼に重症を負わせたイタリアン・ナショナルラリーでのクラッシュから2年以上が経過したが、クビサは右腕と右手にまだ限定された強さと動きを抱えている。DS3 RRCの標準ギアレバーの使用が不可能なことから、FIAは代わりに彼にパドルシフト・ギアーの選択を認めたが、この週末に彼が挑む身体的なチャレンジにとってこれはほんの一部にすぎない。

クビサは「アスファルトに比べてステアリング・ホイールは砂利の上では軽くなるが、その分さらなるハンドルの修正と動きが要求される。肉体的にそれは自分により多くのものを要求するが、それは自分にとって良いことでもある。なぜならもし自分が良い状態でラリーを完走できたら、それは自分のリハビリテーションにとって良い前進の一歩となるからだ。もちろんそれは厳しいものだが、身体的に自分は大丈夫だと思う。」と意気込みを語った。

クビサは先月行われたラリーカナリア諸島でクラッシュによるリタイアとなる前に1分以上のリードを保ち、ポルトガルでの勝利の可能性を見せた。

「ここでの自分の最大のライバルは、自分自身だ。なぜなら自分は結果を期待してはいないからだ。他のドライバーから聞いたところによると、ラリーポルトガルはカレンダーの中で最も簡単なラリーでないことは確かで、自分の砂利道のデビューでもあるので、かなり大きな挑戦となる。オッケー、それは自分のスピードがリーダーと比較してどのくらいのものであるか見るのに良い機会になるだろうが、もし自分が1キロメートルあたり1.5秒遅れだとしたら、それは自分にとって十分だ。主要な目標は楽しむことで、経験を積むことだ。できればより多くのキロメートルをカバーしたい。望めるなら全てのラリーにおいてだ。」とクビサは付け加えた。

《河村兵衛》

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