政党くら替えへの懲罰、イスラム党は「呪詛」も…マレーシア

エマージング・マーケット 東南アジア

当選後に議員が別の党にくら替えすることが相次いでいることから、各党が重い懲罰規定を設けている。

2008年の前回総選挙後には、下院・州議会あわせて16人がくら替えした。与党連合・国民戦線(BN)から離脱したサバ進歩党(SUPP)の2人を別にすると、他の14人は自発的な離脱だった。中でも深刻だったのは野党・人民正義党(PKR)で、下院・州議あわせて11人が離脱。うち2人は与党第一党・統一マレー国民組織(UMNO)にくら替えし、ペラ州議会の与野党再逆転のきっかけを作った。野党・民主行動党(DAP)も、2人が離党し無所属となった。

こうしたこともあってPKRやDAPは、500万リンギという巨額の賠償金を罰則規定に定めている。ユニークなのは汎マレーシア・イスラム党(PAS)で、宗教色が色濃いことを反映して懲罰が金品ではなく「人々からの呪詛」と「強制離婚」となっている。

伊藤 祐介

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. サブコンが再評価される理由と純正ECU時代の新常識~カスタムHOW TO~
  3. 日産 リーフ 新型を発表、第3世代は航続600km超のクロスオーバーEV
  4. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  5. 日産 リーフ 新型の価格を予想する!…ベースは400万円台前半か
  6. 「欧州のカローラになりそう」ルノーの最新ハイブリッドコンパクトに日本のファンも熱視線!
  7. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  8. ホンダ『スーパーEV』世界初公開へ、小型EVで「運転の楽しさ」提案
  9. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
  10. 中古車の『ヴォクシー』『ノア』をトヨタがカスタム、「URBANATURE」シリーズ初出展へ…東京アウトドアショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る