大手出版社の新潮社(東京都新宿区)は、鉄道投稿サイト「Web日本鉄道旅行地図帳」の本格公開を4月24日14時から開始した。ミリオンセラーとなった「日本鉄道旅行地図帳」のネット版で、会員登録すると自分の写真を路線別、駅別に投稿、整理できる。
「日本鉄道旅行地図帳」は2008年から刊行されているムックシリーズ。これまでに地域別の12号と別巻が刊行されている。正縮尺の地図を用いた鉄道路線図が特徴で、営業中の路線だけでなく廃止路線も収録している。発行部数は当初の想定を大幅に上回り、シリーズ全号の合計は150万部を超えた。
ネット版の「Web日本鉄道旅行地図帳」は、2012年末から試験的に公開を開始し、このほど「本運転」として本格公開に移行した。「日本鉄道旅行地図帳」に収録した正縮尺路線図などのデータを電子化し、新たに路線ページや駅ページを設けている。登録会員の専用ページ(マイページ)を除き、誰でも無料で閲覧できる。現在投稿、閲覧できるのは「北海道」のみだが、「東北」「関東」と順次地域を拡大していくという。
登録会員になると、会員自身が撮影した写真などを路線ページや駅ページに投稿できる。これにより写真を各線あるいは各駅ごとに、Web上で簡単に整理できるようになる。投稿画像の有料貸し出しも予定している。
会員登録は有料(月額525円、年額5250円)。無料試行期間は最大1か月だが、4月中に登録した場合は1か月超となる。