中国の浙江吉利控股集団(ジーリーホールディンググループ)傘下の吉利汽車と、米国のデトロイトエレクトリック社は4月25日、上海モーターショー13において、中国市場向けのEVを共同開発することを柱とした戦略的提携を結ぶと発表した。
吉利汽車は、中国・浙江省に本拠を置く民族資本のメーカー。1986年に設立され、1997年から自動車事業に参入した。中国ではジーリー(GEELY)ブランドとして有名。親会社の浙江吉利控股集団は2010年、フォードモーターからボルボカーズを買収したことで知られる。
一方、デトロイトエレクトリック社は1912年、米国ミシガン州デトロイトに設立された老舗メーカー。当時としては、画期的な電気自動車を生産していたEVのパイオニア的存在だ。しかし、1930年代に会社は消滅。2008年、英国ロータスエンジニアリングの元CEO、Albert Lam氏らによって、デトロイトエレクトリック社が復活。上海モーターショー13では、新型EVスポーツカーの『SP:01』を発表したばかり。
両社の今回の発表では、ジーリーのEmgrandブランドのEVを2014年に中国市場で発売。ベース車両には、ジーリーのベストセラーセダン、Emgrand 『EC7』を選択。車名は、『EC7-EV』となる。
EC7-EVは2014年の発売当初、年間およそ3000台を中国で販売する計画。その後、3年以内をメドに、販売台数を3万台へ引き上げることを目指す。