三菱電機3月期決算、防衛省に対する過大請求の返納金で税引前利益7割減

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三菱電機が発表した2013年3月期決算は、電子システム事業で防衛省に対する過大請求が発覚し、返納金757億円を営業外費用に計上したため、税引前当期純利益が前年同期比70.9%減の651億円と大幅減益となった。

売上高は、産業メカトロニクス部門、電子デバイス部門、家庭電器部門の減収などによって同2.0%減の3兆5672億円と前年を下回った。

営業利益は産業メカトロニクス部門、情報通信システム部門及び電子デバイス部門
の減益などによって同32.5%減の1521億円と大幅減益となった。

産業メカトロニクス部門の自動車機器事業は、欧州市場の新車販売不振の継続や、中国市場の日系自動車メーカーの販売減少により、受注は前年度を下回ったものの、北米市場の回復や国内市場のエコカー補助金制度による下支えにより、売上は前年並みとなった。

情報通信システム部門の電子システム事業は、宇宙事業の大口案件の受注により、受注は前年度を上回ったが、電子事業の減少により、売上は前年を下回った。

電子デバイス部門の半導体事業は、産業用・民生用・電鉄用パワー半導体需要の減少などにより、受注・売上ともマイナスだった。

当期純利益は同38.0%減の695億円だった。

今期の通期業績見通しは売上高が同6.8%増の3兆8100億円と増収を計画する。営業利益は同34.8%増の2050億円、税引前当期利益が同184.0%増の1850億円、当期純利益が同58.2%増の1100億円を予想する。

《レスポンス編集部》

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