アメリカで最大規模の自転車イベント「TD Five Boro Bike Tour 2013」(バイクニューヨーク13)が開催される。
現地時間5月5日、日曜日の朝より、ニューヨークにて行なわれるこのイベントの参加者は約3万2000人。ニューヨーク市内全長約40マイルを走行する。今回はボストン爆弾テロの直後ということもあり、事件を意識したものとなった。
5月3~4日にかけてマンハッタンの南、イーストリバーに面したバスケットボールシティにて関連イベント「バイク エキスポ ニューヨーク」を開催。この会場では5日のライダーたちへ参加用のバッジなどが配布された。会場入場口近くには「Ride for BOSTON」と記載されたステッカーを配布するスタッフを配置していた。
ニューヨークで自転車が移動の足になるかというと、必ずしも当てはまらない、というのが日本人からの見た目ではないだろうか。自転車専用レーンは所々配置されているのものの、レーンに構わず歩行者が行き交い、ブロックごとに道が区切られているため交差点に信号が多く、自転車では停車回数が増える。歩行者の信号無視なども含め、安全面での課題は表面化している。
ニューヨーク市発行の資料によると、自転車の利用者は年々増加している一方、事故によるリスクは低減しているという。今回のイベントもニューヨーク市の全面的なバックアップがある。世界をリードする大都市ニューヨークでは、移動の効率化に向けた街の整備と市民の意識づくりは始まったばかりといえる。