JR貨物は5日に開催した東京貨物ターミナル駅40周年記念イベントで、ハイブリッド機関車「HD300」を一般に初めて公開した。
HD300は、ディーゼルエンジンを発電機として用い、モーターで駆動する電気式ディーゼル機関車だが、搭載したリチウムイオンバッテリーからの電源供給も可能としているために、同社では「ハイブリッド機関車」と呼称している。電力がチャージされている間はバッテリーから優先的に使用するためにエンジンを常時回しておく必要がなく、既存のディーゼル機関車と比較した場合には排出ガスを30-40%削減できる。
「保安装置(ATS)が搭載されていないために営業路線での単独走行はできず、駅構内での入れ替えにしか使用できない」とされてきたが、東京貨物ターミナル駅に配置されている試作型のHD300-901号機には、JR貨物型ATS(ATS-SF型)の搭載を示す「SF」のマーキングがなされていることを今回の公開で確認している。