日産ゴーン社長「ルノーが足を引っ張っているわけではない」

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日産自動車のカルロス・ゴーン社長
日産自動車のカルロス・ゴーン社長 全 1 枚 拡大写真

日産自動車は5月10日、2013年3月期連結決算を発表した。その記者会見でカルロス・ゴーン社長が一瞬厳しい表情をして苦笑いに変わった場面があった。

それは記者から「苦戦しているルノーを再建する自信はあるのか。日産の経営から退いて、ルノーの経営に専念する考えはあるのか」という質問が飛んだときだ。

これを聞いた瞬間、ゴーン社長は表情をこわばらせたが、すぐに平静を装い、こう切り返した。「苦戦しているというが、競合他社と比べる場合、同じような会社と比較しなければいけない。ルノーと比較するのは仏プジョーシトロエングループや伊フィアット、独オペルといった欧州勢だ。ルノーはその中でまずまずの業績を上げている。日産との提携のなかで、ルノーが足を引っ張っているわけではない」

ゴーン社長は「日産の経営については、日産の株主が残って欲しいと言えば残る、やめてくれと言えばやめる」と話し、自ら後進に譲る考えはないようだ。2000年6月に社長に就任し、この6月で14年目に入るゴーン社長。この調子では川又克二元社長(1957~73年)の社長在任期間を超え、日産で一番の長期政権になる可能性がでてきた。

《山田清志》

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