三菱商事など、モンゴルの新ウランバートル国際空港建設工事を受注

航空 企業動向
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三菱商事と千代田化工建設は、モンゴル民間航空局から新ウランバートル国際空港の建設工事を受注した。受注金額は約500億円。

モンゴル国の首都ウランバートル南西約50キロメートルの大草原に、ICAO(国際民間航空機関)の基準を達成する新国際空港を建設するもの。

工事範囲には、約300万立方メートルの土を動かす土工事、大型機の離発着が可能な3600メートル級滑走路の建設、年間200万人の乗降客が利用可能な3万3000平方メートルの旅客ターミナルビルの建設に加え、ITシステム、管制システム、ハイドラント給油システムなどの国際空港として必要な全ての空港特殊設備の供給を含む。日本国内では小松空港の規模に相当する。

工事期間は43カ月(約3年半)だが、マイナス40度にまで気温が下がる冬季は事実上屋外での作業ができないことを勘案、実質的な工事期間は28カ月(約2年半)という短い工程となっている。

モンゴルは、豊富な地下資源や畜産資源を背景に、2011年には17.3%もの経済成長率を遂げており、海外からの渡航者も年々増えている。しかし、既存の首都空港であるチンギスハーン国際空港は、その立地によって離着陸が一方向に限られ、気象条件によっては、航空機の離着陸が制限されている。

今回の新空港建設は、渡航者の受入を拡大し、モンゴルの経済成長に大きく貢献する一大プロジェクトであることから、同国は本件に国家予算の10%超に匹敵する規模の予算を充当し、日本の技術と資金(STEP円借款)を活用して実施する。

三菱商事はこれまで、フィリピン、インドネシア、ウズベキスタンなどで円借款を活用した空港建設に携わってきた。今後もアジアを中心とする地域での関連ビジネスを積極的に促進する。

千代田化工の空港関連実績では、成田国際空港、東京国際空港を始め、国内主要空港のハイドラント給油設備、サウジアラビアのリヤド国際空港ユーティリティー設備一式、同じくサウジのダンマン国際空港ユーティリティー設備一式などの実績を持つ。今後も総合エンジニアリング企業として、空港を始めとする交通関連インフラ事業への取り組み加速する。

《レスポンス編集部》

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