スウェーデンの高級車メーカー、ボルボカーズは5月16日、『V60プラグインハイブリッド』の生産台数を、ほぼ2倍に増やすと発表した。
V60プラグインハイブリッドは、『V60』をベースに開発されたボルボカーズ初の市販PHV。2011年3月、ジュネーブモーターショー11に、コンセプトカーとして出品された後、ボルボカーズは2011年10月に量産化を決定。2013年モデルとして、まずは1000台が生産された。
V60プラグインハイブリッドは、ディーゼルエンジンを基本としたシステムを採用。2.4リットル直列5気筒ターボディーゼルエンジンは、最大出力が215ps、最大トルクが44.9kgm。リアアクスルに、最大出力70psを発生するモーターをレイアウトする4WDとなる。二次電池は蓄電容量11.2kWhのリチウムイオンバッテリーで、トランスミッションは6速AT。
モーター単独で最大50km走行できるEVモードを備えることもあり、環境性能に優れる。欧州複合モード燃費は55.5km/リットル、CO2排出量は48g/km。ボルボカーズによると、最大航続可能距離は1000kmだという。
ボルボカーズは今回、V60プラグインハイブリッドの欧州販売が好調なことを受け、増産を決定。1週間あたりの生産台数を150台から282台へ、90%増やし、とくにオランダ、ベルギー、イタリアでの旺盛な需要に応える。
同社は2013年、7600台のV60プラグインハイブリッドを生産する予定。2014年には、1万台へ引き上げる計画としている。