島津製作所は、5月22日~24日にパシフィコ横浜で開催される「自動車技術展人とくるまのテクノロジー展2013」にエンジンの燃焼状態を計測するために必要な高耐久性光プローブ「ExDop(エックスドップ)」を出展すると発表した。
今回、エンジン筒内の燃焼光を、効率よく計測器に伝送するための光プローブを開発した。新製品は、材料選定や部品形状、組立工程の最適化などにより、高耐久性・小型化・低価格も実現する。高耐久性光プローブを使用することで、燃焼発光について信頼性の高いデータを手軽に取得することができる。
耐熱300度、耐圧10MPa、耐振50Gの耐久性を実現した上、使用中の劣化を低減した。このため、エンジン筒内の苛酷な環境からでも信頼性の高いデータを取得することができる。紫外~可視~近赤外(300nm~810nm)までの光を高い透過率で通すため、ノッキングなど、強い発光や熱放射などの計測、アイドリングやラジカル発光など、紫外域や微弱な光の計測も可能。
自動車、船舶・産業用車両・発電機など幅広い分野のエンジン開発で、燃焼効率の向上、低エミッション化の推進、シミュレーションの検証の効率化に貢献するとしている。
同社では、高耐久性光プローブを5月20日から販売開始した。価格は58万円からで、2014年度に1000本の販売を計画している。
同社は、エンジン計測事業の足がかりとして高耐久性光プローブを販売し、今後、事業の拡大を図る。