全長40マイル、ニューヨーク市を走行するバイクニューヨーク13のハイライトともいえる巨大な橋が、34マイル付近に用意されている。
バイクニューヨークの後半戦、スタートから20マイルを過ぎてからは、ニューヨークの東に位置するロングアイランドの走行が中心。ロングアイランドのケントアベニューを南下する。ケントアベニューは南でブルックリン・クイーンズ・エクスプレスウェイにのる。ちょうど北からハドソン川などが注ぎ込むアッパー・ニューヨーク湾近辺だ。
湾に面したブルックリン・クイーンズ・エクスプレスウェイは風の吹きつけが強く、参加者を苦しめる。ログ記録用に搭載していたガーミン『Edge 800J』によると、華氏58~68度の温度変化があった。このあたりは後半戦のなかでも特に寒暖の差があった。
そうした中いよいよメインのヴェラザノ・ナローズ・ブリッジに差し掛かる。
この橋は北側にアッパ・ニューヨーク湾、南にローワー・ニューヨーク湾を一望できる巨大な橋で一時はサンフランシスコのゴールデンゲートブリッジを抜き、世界最長の吊り橋になったこともある。ロングアイランドとスタテンアイランドを結ぶ。
参加者は、消耗した体力で最後の長い上り坂と戦う。ガーミンによると走行路上の標高は最高で約280フィート。残念ながら、気温と心拍数は計測器がずれてしまっていたのか、うまく数値が拾えなかったが、高さに伴い気温は低く、体力は激しく消耗することとなった。
ヴェラザノ・ナローズ・ブリッジをクリアすると最終休憩ポイントに達する。ここで昼食をとり、最後のゴール地点となるスタテンアイランドのフェリーターミナルへ。ゴール後はフェリーでアッパー・ニューヨーク湾を北上し、マンハッタン島へ戻る。
一連の走行では、ガーミン Edge 800Jが指標となった。地図を見ながらペースを配分するとともに、走行後の振り返りや次の走行への課題解決に活用することができる。また、位置情報は走行時メンタル面での支えにもなる。どこにいるかを認識することは利用者に安心感をもたらす。
SNSの浸透なども手伝って、位置情報と個人活動ログの連動が一般化した。昨今、データの蓄積は個人レベルでも膨大だ。これらのデータをいかに活用するか。数値を読み解き課題解決の糸口を見いだすことは大切なスキルの一つとなった。