ホンダの海外向け高級車ブランド、アキュラは、新型『MDX』の生産を米国アラバマ工場で開始した。
新型アキュラMDXは3月末、ニューヨークモーターショー13でワールドプレミア。2001年、アキュラは初代MDXを発表。2003‐2006年には、ホンダMDXとして、日本市場にも導入された。アキュラがニューヨークモーターショー13で発表した新型MDXは、3世代目。
アキュラの最上級SUVに相応しい大型ボディは、新型でも健在。アキュラは新型MDXに「エアロスカルプチャー」と呼ぶ新しいデザイン言語を導入。滑らかなプロポーションやアーチ状のルーフラインが目を引く。3列シートの室内は、7名乗りのラグジュアリーな空間とした。
搭載エンジンは、先代の3.7リットルからダウンサイジングした新開発の直噴3.5リットルV型6気筒ガソリン「i-VTEC」。最大出力は290ps、最大トルクは36.9kgmを発生する。トランスミッションは、パドルシフト付きの6速AT。
駆動方式はSH-AWDと呼ぶ最新4WDと、歴代MDX初のFFの2種類を用意。走行状態によって 自動的にエンジンの3分の1または半分を休止するVCM(可変シリンダーシステム)を採用する効果もあって、米国EPA(環境保護局)予想燃費は、FF車の場合、市街地8.5km/リットル、高速11.9 km/リットル、複合モード9.8 km/リットルと良好だ。
今回ホンダは、新型アキュラMDXの生産をアラバマ工場で開始。ホンダマニュファクチャリングオブアラバマのトム・シャウプ社長は、「新たなアラバマ生産車のラインオフを祝福する。それは、アキュラの顧客の期待を超えるべく、ホンダのアソシエイツのプライドを掻き立てるモデルだ」と述べている。