日産自動車が5月23日、『マーチ』『キューブ』のステアリングホイールに不具合があるとして、国土交通省に届け出たリコール(回収・無償修理)。このリコールが、全世界に波及している。
今回のリコールは、ステアリングホイールの固定ボルトの不具合が原因。このボルトが走行中の振動などにより緩み、ステアリングホイールとステアリングコラムのセレーション勘合部でガタが発生。この場合、セレーション勘合部が摩耗してガタがいっそう大きくなり、ハンドル操作ができなくなる恐れがあるというもの。
日本国内で対象となるのは、2002年2月から2004年8月の間に生産された26万3942台だった。
このリコールが日本だけでなく、海外にも波及。欧州、アジア、アフリカ、南米、オセアニア、中東で販売された車種も対象となる。日本を含めた台数は、マーチ(海外名:『マイクラ』)が約76万3000台、キューブが約7万8000台。今回の不具合による全世界のリコール台数は合計で、およそ84万1000台に上る。
なお日産によると、この不具合による事故は発生していないという。