トヨタ自動車は、米国のNPO法人「ミレニアム・プロミス」(MP)に対し、アフリカの貧困地域で展開中のミレニアム・ビレッジで使用するための車両を寄贈すると発表した。
MPは、米国コロンビア大学地球研究所長であるジェフリー・サックス教授等が中心となり、2005年にニューヨークで設立されたNPO法人。国連では、貧困が紛争の原因となる可能性などを指摘し、2015年までに、所得が1日1ドル以下の貧困比率を半減させることなどを目標とした「国連ミレニアム宣言」を2000年に採択している。MPは、「ミレニアム宣言」の達成を目的として、アフリカ10か国、約80村にミレニアム・ビレッジを設立して、農業・教育・インフラ整備など、包括的な支援を実施している。
今回の寄贈は、トヨタが来月初めに開催される「第5回アフリカ開発会議」の前に、MPの日本でのグローバルアライアンスである「ミレニアム・プロミス・ジャパン」との話し合いから決定したもので、タンザニアとマリのミレニアム・ビレッジに、それぞれランドクルーザーを1台ずつ寄贈する予定。車両は、妊婦や患者の病院への救急搬送、農作物の種・肥料・収穫物の運搬に使用されるほか、スタッフの移動手段として活用される。