【スズキ スイフト RS 試乗】欧州同等スペックのしなやかで爽快な走りは健在…島崎七生人

試乗記 国産車
スズキ スイフト RS
スズキ スイフト RS 全 9 枚 拡大写真

欧州仕様の足まわりがクルマ好きからも好評の『スイフト RS』。特別仕様車の位置づけながら、仕様変更が実施され、現在もカタログに用意される。

【画像全9枚】

最新型では新たに、約45~100km/hで自車の速度を一定に設定可能なクルーズコントロールほか、CVT車のパドルシフト、2WD車ではリヤディスクブレーキなどを装備。外観では『スイフト スポーツ』と共通デザインのテールランプも採用された。

「欧州と同等スペック」(スズキ)というダンパーのしなやかで爽快な走りはこのRSのキモだが、その魅力は相変わらず。借り受けた試乗車は“おろしたて”だったが、試乗中、オドメーターが1000km台に乗ったころ、サスペンションに明らかに馴染みが出てきたのを実感した。山岳路で「RS」らしい素直で自然な身のこなし、ステアリングの反応を示してくれるのがいい。

搭載エンジンは1.2リットル(91ps/12.0kg-m)で、試乗車はCVTだったが、理不尽なエンジン回転に突入する場面もほとんどなし。「Dモード」走行中でも、パドルで一時的にシフト操作(数秒でDモードに自動復帰する)も可能になった点もありがたい。JC08モード燃費は20.6km/リットルだが、山道を走るなどしても、現実的にこの数字に近い実用燃費で乗れそうな手応えもあった。

エアロスタイルは好み次第? カタマリ感のある素のスタイルで勝負する『スイフト』だから、もし筆者が自分で乗るなら、空力的付加物はルーフエンドスポイラー程度で十分かな、と思う。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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