【スマートコミュニティジャパン13】高知工科大学が開発した後輪インホイールモーターの小型EV

エコカー EV
高知工科大学 マイクロ・エアロ
高知工科大学 マイクロ・エアロ 全 1 枚 拡大写真

電気自動車については大学などの研究機関も積極的に開発に取り組んでいる。スマートコミュニティジャパンに展示されたマイクロ・エアロもそうした1台で、開発は高知工科大学の手によるものだ。

サイドドアを廃したボディにエアロクーラーと呼ばれるボディ構造を採用することで、空気抵抗を減らすことに成功している。サイドドアがないため乗員はリヤの大型ハッチを開けて乗り込むことになる。

このハッチには高知工科大学が開発したシンクロキャストと呼ばれる新しい方法による鋳造法が採用されている。シンクロキャストは従来方式とは違い、小型電動サーボによる射出により、小規模ながら大型薄肉品の成型が可能になったという。

搭載される駆動用モーターはリヤホイール内に収められるインホイールタイプで、片側の定格出力が290W。12V-33Ahの鉛蓄電池を6個搭載し、60km/hの最高速度を実現している。

航続距離は50km程度となっているが、充電用小型エンジンの搭載も可能で、その場合は航続距離はかなり延長できる。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産の新デザイン、『セントラ』新型を米国発表…「Vモーショングリル」に新解釈
  2. ホンダの衝突試験用ダミーは1体2億円以上! では寿命は?
  3. トヨタ『ランドクルーザー250』、米2026年型は今秋発売…日本にない326馬力「i-FORCE MAXハイブリッド」搭載
  4. フェラーリ『849テスタロッサ』、日本初披露…価格は6465万円から
  5. セナのF1マシンにインスパイア、12台限りのロータス『エミーラ』が公開…IAAモビリティ2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る