関西電力は7月22日と8月22日の2回、関電トンネルトロリーバスの車庫見学ツアーを開催する。1963年に完成した黒部ダム(富山県立川町)の50周年記念イベントとして行われる。
関電トンネルは、長野県大町市から黒部ダム建設現場までを結ぶ資材運搬用トンネルとして計画され、1958年に完成した。工事中に多数の断層破砕帯が発見されて出水事故が相次ぎ、工事が難航したトンネルとして知られている。
黒部ダムの完成後は、長野県から富山県に抜ける山岳観光ルート(立山黒部アルペンルート)の一部として関電トンネルを活用することになり、1964年に関西電力が運営するトロリーバス路線として扇沢~黒部ダム間6.1kmが開業した。法手続上は地方鉄道法に基づく地方鉄道(現在は鉄道事業法に基づく第1種鉄道事業)の扱いとなっている。
見学ツアーの開催時間は2回とも10時30分から11時10分まで。トロリーバスの走る仕組みや普段の点検作業など、参加者に現場を見てもらいながら説明する。ツアーの参加に際しては事前に応募する必要があり、郵便ハガキによる応募を受け付けている。
締切は7月22日開催分が6月14日、8月22日開催分が7月12日。応募人数は各回44人で、応募者多数の場合は抽選となる。