JR東海、橋りょう部品落下の調査結果を発表…49橋で714個の部品を発見

鉄道 テクノロジー
発見された線路部品の例。レールと枕木を固定する締結装置の板ばねやナット、ボルト、犬くぎなどが見つかった。
発見された線路部品の例。レールと枕木を固定する締結装置の板ばねやナット、ボルト、犬くぎなどが見つかった。 全 1 枚 拡大写真

JR東海は5月31日、橋りょうから線路部品が落下した問題について調査結果をまとめ、再発防止策などを発表した。

同社では5月5日、東海道本線豊田町~天竜川間の天竜川橋りょう(静岡県磐田市~浜松市)の下にある中州で線路部品と思われる部品を発見したとの情報があり、調査した。その結果、工事請負会社がレールと枕木を固定する締結装置の取替工事の際、取り外した線路部品をその都度回収せず、落下させたものであることが判明した。

これを受けて同社では、天竜川と同様の構造を持つ全ての橋りょうについて調査した。在来線の1466橋を調査したところ、49橋で締結用ナットや板ばねなど714個の部品を発見し、回収した。一方、新幹線は無道床橋りょう(枕木と桁を直接つなぎ、バラストなどがない橋りょう)のうち防音設備がない13橋で調査したが、線路部品は発見されなかった。

同社は再発防止策として、取り外した線路部品はカゴなどに入れることや、落下に備えて安全ネットなどを設置すること、施工後は明るくなった状態で橋りょう下の確認を実施することを工事請負会社に求めていく。同社も施工完了後に現地確認を実施する。

《レスポンス編集部》

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