富山市、先進的なコミュニティサイクル・システムでまちづくりを

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富山市にはこのような自転車のレンタル・ステーションが15カ所ある
富山市にはこのような自転車のレンタル・ステーションが15カ所ある 全 1 枚 拡大写真

富山市が行っているサービスが観光客などに好評だ。それは「アヴィレ」と呼ばれる先進的なコミュニティサイクル・システムだ。

これは、市中心部に導入しているもので、150台の自転車と公共交通の駅やホテルなどの宿泊施設周辺に設置した15カ所のステーションで構成され、自転車を24時間いつでも好きなステーションで借り、好きなステーションに返却できるというシステムだ。

事前に会員登録と会費700円が必要だが、1回の利用が30分以内であれば、基本料金で何度でも利用が可能になっている。そのため、少し乗っては返却し、また借りるケースが多いとのこと。観光客用にも便利な1日パス(300円)も発行しており、市内のホテルや市営駐車場で購入できるそうだ。

富山市にによれば、2010年のサービス開始以来、今年3月までに累計の利用回数が12万5000回を超え、「先進的なシステムということで、他の自治体から見学に来られるケースがずいぶんあります」と同市関係者。

今年度はステーションを2カ所増設し、さらなる利用者・利用回数の拡大を目指していく方針だ。自転車を活用したまちづくりは各地で進められているが、富山市の試みはその先駆けと言っていいだろう。

《山田清志》

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