JR東海は6月3日午前、山梨リニア実験線の山梨実験センター(山梨県都留市)で、超電導リニアモーターカーの新型車両「L0(エルゼロ)系」を報道関係者に公開した。
L0系は従来の試験車両と異なり、東京~大阪間を結ぶリニア中央新幹線での営業運転を想定して開発された。先頭車は既に公開されていたが、中間車を連結した5両編成で実験線を走る姿を見せたのは今回が初めて。
先頭車と中間車は1両ずつ車両基地に納入されており、今回は5両を連結して実験センターに運ぶ途中だった。まだ自走ではなく、けん引車に先導されて移動した。同社はこの5両を利用してデータを積み上げ、2027年の東京~名古屋間部分開業を目指す。
車体は白をベースとし、先頭部と両側面に流れる青色のラインは東海道新幹線のイメージを踏襲した。計画が実現すればこの姿でリニア中央新幹線を走行するという。
中央新幹線推進本部山梨実験センターの遠藤泰和所長は「超電導リニア技術のさらなるブラッシュアップとコストダウンに取組み、計画がより前進できるように不断の努力をしてまいります」と話した。