トヨタ自動車が6月5日、『プリウス』とレクサス『HS250h』のブレーキ系統の不具合により、国土交通省に届け出たリコール(回収・無償修理)。このリコールが米国にも波及した。
これは6月4日、米国トヨタ販売が明らかにしたもの。米国で販売されたプリウスとレクサスHS250hの合計約8万7000台について、リコールを実施すると発表している。
今回のリコールは、ブレーキのアキュームレータの不具合が原因。電子制御ブレーキの蓄圧容器に疲労亀裂が入り、容器内のブレーキフルードに窒素ガスが侵入してブレーキペダルの踏みしろが増加。制動力が低下する恐れがある。
対象となるのは、2009年3月下旬から10月中旬にかけて生産された約8万7000台。なお、日本でのリコール対象台数は11万6994台。
米国トヨタ販売は、「この不具合による事故や負傷者の報告はない」と説明。対象モデルの顧客と連絡を取り、対策部品が用意でき次第、リコール作業に着手する予定。