日産『デイズ』と三菱『ek』のデザインは、ひとつのチームとして開発が行われた。
日産自動車グローバルデザイン本部プロダクトデザイン部デザイン・ダイレクターの倉岡亨一さんは、これまでルノーなどの海外デザインチームと共同で仕事をした経験があるが、今回の三菱との共同開発は、「日本語が通じるのでコミュニケーションが取りやすかった」と語る。
「部品の呼び方の違いなどはありましたが、良い商品を作りたいという同じ想いがありますので、例えばコストの制限や設計の制約が出た場合、日産デザインと三菱デザインが一緒にコミュニケーションを取りながら、エンジニアと話をしたのです」。そこで、それぞれのメーカーの知見や経験が活かされ、製品に結びついていったという。
倉岡さんは一例として、「メーターのフォントは三菱ではあまりこだわりはありませんでしたが、日産デザインのスタンダードがあると話をすると、採用になりました。シートのデザインでは、後席はシート生地の前マチの部分を傾けており、これは三菱デザインからのアイディアなのです」とした。