【JAL 預けたバッグの行方】大型機はコンテナで、小型機は手作業で飛行機に搭載

航空 企業動向
国内線の場合、折り返し時間は約50分。この間に客の乗降はもちろん、荷役作業も行う。
国内線の場合、折り返し時間は約50分。この間に客の乗降はもちろん、荷役作業も行う。 全 15 枚 拡大写真

出発ソーティングエリア(荷さばき場)で手荷物を収容したコンテナは、コンテナドーリーと呼ばれる台車に載せられ、トーイングトラクターの牽引で機体右側まで運ばれる。ドーリーは最大6両編成となり、1両あたり1台のコンテナが積載されている。

【画像全15枚】

コンテナには規格があり、最近では「LD-3」と呼ばれるものが多く使われている。大型機のボーイング777-300では2個並列に積載して最大38個。中型機のボーイング767-300では1列に1個で最大15個の積載が可能となっている。後者は一回り小さい「LD-2」にした場合、最大30個の積載ができる。

ドーリーにはコンテナの回転機能が備わっている。コンテナの機体収容時には向きを変えた状態で送り出すが、コンテナ自体が機体形状を反映した構造で、下部が切り欠きとなっているからだ。

大型機や中型機は手荷物が収められたコンテナをそのまま収容するが、コンテナに入りきらないサイズの大型手荷物やペット用のケージ、ボーイング737のような小型機の場合にはバルク(バラ積み)で機体に収容するため、機体横でコンテナを開封。作業員が手作業で貨物室に手荷物を収めていく。

積載作業としてはコンテナの方が行いやすいが、国内線では一部の幹線を除いて小型機の運用が増えてきている。前述したようにバルクの場合はコンテナ、そして機体と二度の積み込みが必要となるため、日本航空(JAL)では早めのチェックインを呼びかけている。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

レスポンス公式TikTok

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ソニー・ホンダが発表予定の新コンセプトカーに「期待十分」の声、進化の早さに「想像以上」とも
  2. 「ついに国内発売か」待望の3列シート、ルノー『グランカングー』登場にSNSでは「ワクワクですね~」と期待高まる
  3. 「めっちゃかっけぇ」日産『ティアナ』新型に反響続々! 最新コックピットに15スピーカー付きで約310万円の価格にも注目
  4. レクサスとスバルが首位獲得、2025年日本自動車テクノロジー調査…J.D.パワー
  5. MASERATI 111th “永続する美と走り”をいま、あなたの週末へ。PR
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る