【キャデラック ATS 試乗】日本への適性に富むも左ハンドルのみとは…河村康彦

試乗記 輸入車
キャデラック・ATS「プレミアム」
キャデラック・ATS「プレミアム」 全 12 枚 拡大写真

穏やかにアクセルペダルを踏み込んだにも関わらず、“飛び出し感”が気になったり、ステアリングの初期応答が予想以上に高かったり。『スポーティ』を意識した米国車特有の、ちょっと過度なシャープさの演出無きにしもあらずではあるものの、ターボ付きの4気筒エンジンは2リッターという排気量を忘れさせる低回転域からのトルクの太さが嬉しいし、静粛性もなかなか高し。

【画像全12枚】

さらに予想と期待を上回ったのはそのフットワークの仕上がりで、路面凹凸を軽やかにいなし、走りのシーンを問わずにしなやかな乗り味を提供してくれる事にビックリ。ただし、電子制御式の可変減衰力ダンパーを採用の「プレミアム」グレードの方がより洗練された乗り味の持ち主かと思いきや、そこは同じランフラット構造を採用しつつも、1インチ小径な17インチ・シューズを履いた「ラグジュアリー」の方がしなやか感が強かったのはちょっと意外。

いずれのグレードも舵が正確で、何とも気分の良いコーナリング感覚を味わわせてくれたのは、FRレイアウトを生かして前後の重量配分がピタリ“50:50”である影響ももちろん大きかったはず。

かくして、スタイリッシュでインテリアも個性的、ボディサイズも“日本への適性”に富んでいるのに、「不便で危ない左ハンドルのみ」という設定が全てをブチ壊しにしてしまうのが何とも残念!

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★

河村康彦
1960年生まれ。自動車専門誌編集部員を経て、1985年よりフリーランス活動を開始。現所有車はポルシェ・ケイマンS、スマート・フォーツー、VWルポGTI(ドイツ置き去り…)

《河村康彦》

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. マツダ『CX-60』大規模刷新へ、内外装からエンジンまで…ラージ商品群4車種をテコ入れ
  2. 三菱『パジェロ』3階層のシリーズ展開へ…軽も登場、壮大なシリーズ化が始まる
  3. ホンダ『NSX』が現代のスーパーカーに転生…JAS×ピニンファリーナ『テンセイ』がイタリアでワールドプレミア
  4. 日産『セレナ』次期型は2028年登場か!? 第3世代e-POWER搭載へ
  5. 【スズキ ジムニーノマド 新型試乗】ノマドに乗るならやっぱり「ATがオススメ」な理由…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. EU「欧州製EV」優遇へ、産業加速法を審議---売れるEVと売れないEV
  2. EV・欧州減速=日本が正しかった、では見えてこない欧州市場と中国の戦略[インタビュー]
  3. 【セミナー見逃し配信】※プレミアム・法人会員限定 欧州自動車産業の次の一手、欧州の現場で何が起きているのか~EV減速局面・SDV/AIへの移行・中国勢の浸透~
  4. NITTANのエンジンバルブ技術、インドで実証へ…経産省グローバルサウス事業に採択
  5. CASE革命と電動化、次世代の自動車部品
ランキングをもっと見る