23日に投開票が行なわれる東京都議会議員選挙。各党が都議選に向けた政策を発表している。そのなかで道路や航空、鉄道について述べている部分を抜粋しまとめた。
三環状道路の整備(自民)や成田空港と羽田空港の経営の一体化(維新)、都営地下鉄と東京メトロのサービス一元化(民主・みんな)、西武鉄道の多摩湖線・多摩川線・国分寺線の存続(共産)など、各党それぞれの策が記されていた。
自民党の政策にある「三環状」は、都心側から中央環状線(首都高速中央環状線)、外環道(東京外かく環状道路)、圏央道(首都圏中央連絡自動車道)で、1963年に計画された3環状9放射のうちの環状部分。2015年度までにほぼすべて開通するといわれている。
日本維新の会があげている「メトロセブン・エイトライナー」は、環七通り(都道318号)や環八通り(都道311号)の地下などを利用した環状鉄道計画で、葛西臨海公園~赤羽~田園調布~羽田空港をぐるっと結ぶルートが計画されている。
自民党「TOKYO自民党政策パンフレット2013」
三環状道路をはじめ首都圏を支える道路ネットワークを重点整備
羽田空港や東京港の機能を強化
老朽化した道路や橋の維持・更新
放置自転車をなくす駐輪場の増設や自転車レーンの整備
民主党「東京政策2013」
都営地下鉄と東京メトロのサービス一元化
JR・私鉄・都営を含めた東京圏全体の公共交通機関の連携
ゾーン運賃制、休日・平日昼間のシルバー半額パス、夏休みの子どもフリーパスなど
鉄道の複々線化の推進によるラッシュ時間帯の列車増発や通過待ちの解消
不足する自動二輪車の駐車場整備
自転車を都市の移動手段として位置づけ、自転車専用レーンの整備を促進
日本維新の会「東京版維新八策」
公営企業(都営バス、都営地下鉄、上下水道など)の全民営化
羽田空港の24時間化ハブ機能を強化し、アジアの最大拠点化
成田空港と羽田空港の経営の一体化
自衛隊航空施設(入間・下総・座間)及び米軍横田基地などとの官民共用化
新たな環状鉄道(メトロセブン・エイトライナー)の建設計画推進
首都高速の大深度地下化
みんなの党「東京アジェンダ」
羽田~成田直通鉄道路線の早期実現
羽田空港のハブ空港化、羽田空港跡地に国際展示場を建設
都営、東京メトロの早期経営統合・深夜営業
都バス運営の民間開放により、終電後も走るナイトバス
日本共産党「みなさんとすすめる日本共産党の緊急・重点政策」
都営地下鉄全駅に可動式ホーム柵設置
鉄道各社に働きかけ、原則として都内全駅へ可動式ホーム柵設置
西武鉄道の多摩湖線、多摩川線、国分寺線の存続