イタリアの自動車大手、フィアットグループは6月18日、5月の欧州における新車販売の結果を公表した。総販売台数は7万3758台。前年同月比は11%減と24か月連続のマイナスだが、Aセグメントで健闘した。
ブランド別では、主力のフィアットが前年同月比6%減の5万7185台と、2か月連続のマイナス。そんな中、新型『パンダ』が5月、1万5000台以上を売り上げ、欧州Aセグメントで15%の市場シェアを確保。『500』も1万5000台に迫る台数を売り上げ、市場シェアを14.3%とした。フィアットによると、この2車種の合計シェアは欧州Aセグメントで最大になるという。追加投入された『500L』も、5月は7000台以上を販売。
一方、ランチア/クライスラーは、前年同月比21.8%減の7649台と、11か月連続で減少。アルファロメオも25.2%減の6853台と、前年実績に対して、22か月連続のマイナスが続く。クライスラーグループ傘下のジープも、前年同月比39.6%減の1600台と、5か月連続の前年割れ。
国別の販売実績では、英国とスペインが好調。5月の市場シェアは英国が4.3%、スペインが4.2%。それぞれ拡大している。
また、高級スポーツカーのフェラーリとマセラティは3月、欧州で合計440台を売り上げた。