三菱自動車の市川秀副社長は6月25日の定時株主総会で、復配を求める株主について、今期にも復配するとの意向を表明した。
「昨年度(当期利益)380億円だったが、400~500億円となれば、配当が実現できる収益レベルになってきた。配当金額については、海外プロジェクトが山積している。そこの少し振り向けさせていただいて、それが一段落すれば、配当していきたい。配当性向は30~40%のレベル、これが一般的ではないか。利益総額として、2013年度の当期利益が500億円達成できれば、配当できる」と市川副社長。
また、懸案となっている優先株の問題についても、今年度内にけりをつける方向で、市川副社長は「年内が理想と思っている」と述べた。優先株の処理、そして復配、これで三菱自動車の再建はようやく完了する。いずれにしても、今期復配できれば、1998年3月期以来16年ぶりの配当となる。