6月20日に発売されたホンダ『アコード』。日本ではハイブリッド(HV)/プラグインハイブリッド(PHV)のみの販売、それもHVは30km/リットルという、ライバルを大きくしのぐカタログ燃費が話題になっているが、テレマティクスの面でも着実な進化を遂げている。
まずインターナビ対応のナビゲーションシステムは全モデルで標準装着となり、通信料無料の「リンクアップフリー」が100%対応となる。ユーザインターフェスは『オデッセイ』などホンダの上級モデルに採用されているメーカーオプションナビのものをベースにしているが、「QQコール」と呼ばれるエマージェンシーサービスに加えて、緊急通報サービスの「ヘルプネット」に新対応した。
インターナビ事業室・事業開発ブロックの中本康広氏は「QQコールはメンテナンスに関するお問い合わせやレッカーの手配など、車に関するコンシェルジュサービスという位置づけだが、ヘルプネットは事故発生などイザというときに110番・119番へ代理発信するもの」と説明する。
このほか、燃費や所要時間等をバランスよく加味してルート探索する「スマートルート」、ひたすら最速を目指す「最速ルート」といったインターナビのプローブ(フローティングカー情報)を元にしたインターナビルートも引き続き採用された。
プログレッシブ・コマンダーによる操作性はクリック感がかなりしっかりしたもので、直感的にも分かりやすい。また、インパネ中央オーディオ操作用タッチパネル液晶を備えたことでボタン類が減り、すっきりしたインパネデザインとなった。ナビ用の8インチのWVGA液晶と合わせて、上級セダンにふさわしい質感だ。