アコード、市販四輪車で世界初採用のフル電動ブレーキ、その実力は

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アコード採用の世界初、四輪フル電動ブレーキ
アコード採用の世界初、四輪フル電動ブレーキ 全 6 枚 拡大写真

新型『アコードハイブリッド』には市販四輪車としては初となるフル電動ブレーキシステムが採用された。

じつは試乗が終わってからこの機構が採用されていることを知らされた。乗っているあいだはまったく気づかない。つまり、操作感覚に違和感がないのだ。

このフル電動ブレーキシステムは、「ペダル・フィール・シミュレーター」という部分と「タンデム・モーター・シリンダー」という部分の2つのパートで構成されている。「ペダル・フィール・シミュレーター」はブレーキペダルを踏んだ際に、ドライバーに反力を伝える装置で、実際のブレーキ力にはまったく関係ない。

実際のブレーキ力はペダルストロークセンサーより算出されたデータを元に「タンデム・モーター・シリンダー」で作り出された油圧によって制御されている。この方式を採用することで油圧ブレーキと回生ブレーキの協調性が向上し、従来の油圧ブースター式ブレーキと比べて回生効率を8%向上できたという。

「ペダル・フィール・シミュレーター」と「タンデム・モーター・シリンダー」は機構的には切り離されているのだが、構造的には1つの油圧ラインでつながっていて、ペダルストロークセンサーの不具合などがあった場合には油圧ブレーキとして作動するようになっている。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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