イギリスGPは、タイヤバーストが頻発するという異常事態のなか、ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)がマーク・ウェーバー(レッドブル)の猛追をかわして優勝した。
一方ポールポジションからスタートしたルイス・ハミルトンは最初のタイヤブローの犠牲者だった。ハミルトンのタイヤバーストが発生したのはトップを走っていた7周目。続いてフェラーリのフェリペ・マッサ(フェラーリ)にも左リヤタイヤのバーストという同じ現象が発生した。ジャンエリック・ベルニュ(トーロロッソ)の場合も左リヤのブロー。場所は最高速をマークするハンガーストレートで、この後7ラップに渡ってセーフティカーの介入を招いた。各チームのピットウォールからドライバーに対して、縁石を踏むなという無線指示が飛ぶ。
セーフティカーが引っ込みレースが再開すると、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がリードし、少し離れてロズベルグが追走した。41周目、レースの順位もほぼ決着したかに見えたそのとき、突然ベッテルが駆動力を失ってホームストレート脇に停止した。ここで再度のセーフティーカーが入り、ロズベルグはすかさず3度目のタイヤ交換のためピットに入った。
セーフティカーが引っ込んだ後、最後のスプリントレースが随所で展開される。そんななか、セルジオ・ペレス(マクラーレン)が左リヤタイヤをバースト。それを目の前でギリギリかわしたフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)は猛追を開始。最終的に3位表彰台をゲットする走りを見せた。また、最終ラップにマーク・ウェーバー(レッドブル)はロズベルグとのギャップをみるみる縮めたが、最後までリードを守ったのはロズベルグだった。
イギリスGP レース結果
1. ロズベルグ(メルセデスAMG) 1:32'59.456
2. ウェーバー(レッドブル) +0.765
3. アロンソ(フェラーリ) +7.124
4. ハミルトン(メルセデスAMG) +7.756
5. ライコネン(ロータス) +11.257
6. マッサ(フェラーリ) +14.573
7. スーティル(フォースインディア) +16.335
8. リチャルド(トーロロッソ) +16.500
9. ディレスタ(フォースインディア) +17.993
10. ヒュルケンベルク(フェラーリ) +19.700
11. マルドナド(ウィリアムズ) +21.135
12. ボッタス(ウィリアムズ) +25.094
13. バトン(マクラーレン) +25.968
14. グティエレス(ザウバー) +26.285
15. ピック(ケータハム) +31.613
16. ビアンキ(マルシャ) +36.097
17. チルトン(マルシャ) +1:07.660
18. ヴァンデルガルデ(ケータハム) +1:07.759
19. グロージャン(ロータス) +1lap
ファステストラップ:ウェーバー(レッドブル) 1:33.401
DNF
ペレス(マクラーレン) 47
ベッテル(レッドブル) 42
ベルニュ(トーロロッソ) 36